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ヤエヤマセマルハコガメ

ヤエヤマセマルハコガメ Cistoclemmys flavomarginata evelynae

くよーなーら!!

今日は西表島で見た「ヤエヤマセマルハコガメ」について話していきます!

生息地、生態

日本では石垣島、西表島に分布。
背甲長は17cm前後、体重は背甲長12cmで280~400g。甲は強いドーム状で背甲に弱い3本の甲条を持つ。
シイ・カシ・フトモモ・アダンなどの実,ミミズ・昆虫・陸産貝類などの小動物,大型動物の死体などを食べる雑食性である。
3月下旬に交尾が観察されている。4月から6月にかけて産卵する。
1回に1~3個 。[1]

探検レポート

去年の西表島探索は3回目でして、前回、前々回とは違う時期に行ったという話を前にしました。

4月と6月での大きな違いは、爬虫類がとても活発だったということです。
3回しか行っていないこと、また統計を見たり、調査したわけではありません。。。

とにかくヘビ、カメ、トカゲによく出会いました。
そんな中で一番身近に見れた爬虫類は、天然記念物でもある「ヤエヤマセマルハコガメ」です!!
以下、セマルくんでいきます笑

車で走っているとセマルくん。

坂を登ればセマルくん。。

マングローブ林の前にもセマルくん。。。

もっと珍しい生き物だと思っていました。。

天然記念物に指定されていること、エサが豊富なこと、また梅雨明けすぐで道路なども湿っていたことなど、理由はさまざまだとは思います。
とにかくたくさん見ました!

見たかった爬虫類のひとつだったのでかなりうれしいです!

生態はもっともっと見てみなければわかりませんが、一つ気になることがありました。
それは「マングローブ林の前にいたセマルくん」です。
時間によっては塩水が入ってくるようなぎりぎりのところにもいるのか、と、、
エサが豊富なのかそれとも環境収容力的にそこまで進出する必要があるのか。

たった数日でのことですが、セマルくんは西表島での生態系では中位くらいの役割を果たしている印象を持ちました。
実際は数が減っているともいいますし、保護対象でもありますから私やマニアからすれば特別な生き物です。
しかし地元の人にセマル君の写真を見せれば「よく道脇にいるよね」といった、日常的な生き物です。
きっと登校中の小学生とかもみんな見てるんじゃないかなぁ?

私はこういった日常的な生き物に特別を持たせて管理することは良い判断だと考えています。
下層、中間層から生態系を考えることが全体に影響を与えるわけですから。
西表島の天然記念物がイリオモテヤマネコ一種じゃなかったことが、今のような西表島を作り出しているのでしょう。

生き物たちにとって(人間の自己満?)より良くするため、保護と発信を続けてほしいと願っています。

ぐるっと話を戻しましょう笑


セマルくんは昼間から道路まで出てきてしまうため、車に轢かれてしまうリスクがあるようで一匹轢かれているのを見ました。
かわいそうなのでブログに載せようとは思いませんが、なにか機会があったときように記録はしています。
私はいつも車に轢かれた動物や死んでしまっている動物について写真に収めるようにしています。
理由はいろいろとありますが、、、

簡単に言えば生き物単体に興味あり、それらの住んでいる環境にも興味があるからです。
生と死で生態系は回っているので目を背けることは一切しません。

鉄壁の要塞

そんなセマルくん、、、ある特徴を持っています!!
それは甲羅がぴったり閉じるということです。

意味が分かりませんよね。。

つまりこういうことです!

本当にぴったりと閉じてしまうんです。

こちらは半開き


外敵から身を守るためとはいえ、ここまで進化してきたことは面白いことだと思います。

どうやってそこ曲げてるの?

陸棲で、大きさもそれほどないということから、なるべく急所をなくすことができる今のスタイルになったのかな?

恥ずかしがりやを通り越してるよ!?

いろんな想像をさせてくれるカメです!

まとめ

今回は西表島のヤエヤマセマルハコガメについて書きました。

そこにしかいない生き物を見つけたときってすごくハッピーな気分になります!
たとえたくさんいようと、次来たときは同じようにうれしいし飽きないものです。

次回は気分を変えてマレーシアの巨大ダンゴムシにしようかと思います!
お楽しみに!

[1]http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/30140.html