
ホンハブ Protobothrops flavoviridis
はいさい!
今回は沖縄本島で見た「ホンハブ」について話ていきます!
先日ユキはこんなツイートをしました。
今回はホンハブについて話していこうと思います。
ホンハブの生息地、生態
爬虫綱有鱗目クサリヘビ科ハブ属に分類されるヘビ 。
ここでは分かりやすさのためにホンハブと呼びます。
(ハブは本種をさすがヒメハブやサキシマハブ、トカラハブなどと混乱しないため。)
南西諸島に生息するが、この島にはいるが隣の島にはいないなど特異な分布をしている。
これには諸説あるが、ホンハブの祖先が標高の高い地域に生息していたことが有力である。
全長100 – 220センチメートル 。
毒性は非常に強く噛まれると嘔吐・腹痛・下痢・血圧低下、意識障害などの症状も引き起こす。
探検レポート
ホンハブは毒性の強い日本で一番危険な蛇です。
ユキはずっとホンハブを見てみたかったんですよ!
というのも、サキシマハブ、ヒメハブを見てはいて「ハブの仲間はこんな感じかぁ」と思っていました。
ただ誰に聞いても「ホンハブは違うぞ!!」と言われていて、本物はどんなんだろうと気になっていました。沖縄へ引っ越してきてからはどこへ行くときも夜はホンハブはいないかと探してきました。
なかなか会えず6月に入りようやくやんばるで会うことができました。

どんなところで出会ったかというと、車で林道を走っているとき、森の中を散策しているとき、サトウキビ畑を車で走っていた時、コンビニで買い物を終えて外へ出たときなど様々です!笑
いずれも夜に出会っています。
その後何度かホンハブを見ていますがなかなかゆっくりと見るタイミングがなくしっかりとした写真を撮れていないです。。
こんな画像しかご用意できませんでした。
チャンスがあればいい写真が撮りたいですね!
しかしこのホンハブご存知の通り凶暴で、猛毒を持っています。
ホンハブは他のヘビに比べて飛び掛かる力が強く、ヘビに慣れている人こそ、そのリーチの長さに驚くでしょう。
ホンハブは山道、畑、住宅街などどこにでも生息しています。
ホンハブは人にとってとても身近な生き物で山から住宅街までどこにでも生息しています。
よって不運にも噛まれてしまう、逆に人の手で殺されてしまうことがあります。
現在はホンハブの血清があるため適切な治療を施すことで完治しますが、当時は年間通して大くの被害があったと考えられます。
沖縄では畑や公園、リゾート近くで「ハブに注意!」の看板をよく見かけます。
それだけホンハブは人と密接にかかわってきました。
サトウキビ畑や畑を散歩していれば農家の方が「ハブに注意しな!」、やんばるに行くと言えば「危ないよ!ハブいるよ!」と皆さん声をかけてくださいます。
関東に住んでいた時、田んぼを歩いていたら「マムシに注意」の看板を見かけたり声をかけてもらったように沖縄ではホンハブの注意喚起を必ずされます。
猛毒を持っていることから、
ホンハブ=危ない → 悪い生き物
とされがちで、道端では時々ホンハブが轢かれてしまっているところを見かけます。また、ホンハブは駆除対象なので駆除業者によって捕まえられているようです。
しかし、やたらに駆除する、または轢き殺すということに疑問を感じます。
確かに出会ったらとても近づこうとは思わないし、噛まれてしまうと命にも関わります。
畑や住宅街、人が作業する場所では駆除されてしまうことはやむを得ないでしょう。
ただやんばる等の深い森の場合どうでしょうか?
沖縄では地上を徘徊する生き物で食物連鎖のトップにいるホンハブを駆除することは生態系のバランスの崩れにつながります。
ユキは採取、観察、保護、駆除等に中立な立場を取り続けているので尖った意見は出しませんが、現状のホンハブのロードキルや駆除について疑問を持っています。
ホンハブとの向き合い方
ここまで読んでくれた方はホンハブや沖縄の生き物に関心がある方がほとんどでしょう。
実際に沖縄でホンハブが見たい、もしくはホンハブがいる環境で生き物を探したい方は少なからずホンハブに噛まれる可能性があるのでいくつかの注意点を発信しておきます。
まず第一にホンハブの牙はとても鋭く長いため、長靴や厚手の靴をも貫通してしまうので対策にはなりません。
なのでそのような靴を履いているからといってむやみに近づくのはやめましょう。
次に手をついたり脚を置く場所は常にチェックして触るようにしましょう。
ホンハブを触ってしまったり、踏んでしまうと反射的に噛みついてきます。
最後に噛まれてしまった時の対策としてポイズンリムーバーを持ち歩きましょう。
噛まれてからどれだけ早く処置するかが鍵なので荷物にはなりますが必ずカバンなどに入れて持ち歩くようにしてください。
このようにコンパクトなので必ず準備しましょう!
ユキが注意していることはこれくらいです。
幾度となくホンハブには会いましたが、いまだに怖い思いはしていません。ちょっとした注意で安全を確保できるので意識してみてください。
やんばるの夜は一人では危険

ヤンバルの森は危険がいっぱいです。
ヒメハブが一晩で20匹ほどいたことも。
それにヤンバルはホンハブもいます。
ヤンバルを歩いてみて知識と危機管理がないと危険だと感じます!
オンラインガイドは忙しくて沖縄までいけないあなた、森はちょっと不安でまずは安全な動画から見たいというあなたにお勧めしたいです。
まとめ
今回はホンハブについて話してきました。
ホンハブと人間との今後の関係性は沖縄へきてから色々と考えさせられています。
危険生物として恐れられているホンハブの今後に注目してみると保全や管理についてもわかってくると思うのでご興味がありましたら調べてみてください!
それではまた!